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ジーンズとインディゴ(藍)染めのお話

皆さんこんにちは。RaiseLab(レイズラボ)の近藤です。

今日はファッションアイテムとして欠かせなくなったジーンズとインディゴ染めについてのお話をしたいと思います。

1870年代当時はゴールドラッシュで湧く鉱山の労働者達には悩みがありました。それは作業ズボンがすぐに破れてしまうことです。そのため少しでも丈夫で長持ちするズボンにニーズがあったのです。そこで登場するのがジェイコブ・デイビス。彼はネヴァダ州で小さな仕立屋を営んでおり、どうにか丈夫なパンツが作れないかと考えていた時、馬用のブランケットにストラップをつけるために使用しているリヴェットをポケット口の隅に打ち付ければ、少しは丈夫になるのではないかと考えました。このアイデアが大ヒット。現在のジーンズの原型が出来上がった瞬間です。 

その後、この【リベット付きパンツ】の特許申請資金をサンフランシスコの生地商人であるリーバイ・ストラウスと折半し権利を分けることによって出来た世界的ブランドがLEVI'S(リーバイス)です。しかしこの当時に使われていた生地は綿帆布で、今のようにインディゴ染めをされた物ではありませんでした。その後フランス発祥のデニムを丈夫であり綾織りのため体に馴染みやすい事から採用し、LEVI'Sの代表的な型である【501】を発表した頃には、デニムはインディゴ染めをするようになっていました。

では何故インディゴ染めをしたのか・・・。それはインディゴには防虫効果があるとされていたから、また当時の労働者達の天敵であるガラガラ蛇も嫌がる成分ピレスロイドが天然の藍には含まれていたからだと言うのが最も有力な説ではありますが、多少の効果しか見込めない事などが分かっており、未だにはっきりした事は分かっていないのです。

デニム生地を作るときには一般的には【ロープ染色】という染色技法が採用されます。糸をロープ状に束ねて、インディゴ染料の入ったプールに何度も浸けて行きます。インディゴ染料はただでさえ染まりにくい染料ですので、何度も何度も浸けては上げ、浸けては上げを繰り返します。このロープ染色で染め上げた糸には特徴あります。それは【芯白】と呼ばれる、糸の中心部分が染まらずに白く残ることを言います。これがジーンズ独特の色の濃淡を作っているのです。

もしかしたら、大量生産をするにおいて、芯まで染める時間を短縮したのが偶然にも芯白を生み出したのかもしれませんね。

今のファッションに欠かせなくなったジーンズですが、元は労働者の作業着であり、労働者のニーズを形にしたことによって出来上がった商品です。

私達RaiseLabは、そんなお客様の「作りたい」を形にする事をお仕事としています。

「自社ブランドを作りたい」「ブランドを立ち上げたい」や、アパレルOEM先を探しておられる方は是非お気軽にお問い合わせ下さい。

ブランド立ち上げ,アパレルOEMのご相談はRaiseLab

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